決断力―選択の方法

生活の中で、特に仕事の場面では会議の準備からお客様のクレーム対応などいろいろな事に対する対応の”選択”が求められます。いくつかのやり方の中でどれを選ぶか、難し問題の場合対応方法をいくつか考えるのも大変ですが、考えた方法の中でどれを選ぶかも悩ましく、なかなか決断できないときがあり、迷っているうちに手遅れになって、さらに問題を大きな物にしてしまう事さえあります。
このような時、何をよりどころに選択すれば良いのか、取り組み易い対応なのか、費用の少ない対応なのか、または上司の決断を待つのか。会社員になって小グループの責任者になったころ選択肢の内どれを選ぶのが良いのか、自分の決断力に不安を感じながら悩みました。そして到達した結論は、決断には手順があるという事です。もちろん瞬時の決断が求められることもありますが、日常の選択は順々に手順を追えば納得できる結論に達することが出来るものです。
その選択の方法とは利点/欠点を比較する事です。すなわち、

  1. やらなければいけないことを整理して
  2. その実現のために取れる対応法をいくつか考える
  3. それぞれの対応法について利点/欠点を分析し
  4. 利点が多く、致命的な欠点のない対応法を選ぶ

という手順を踏めば決断力の在る無しにかかわらず、場当たり的な選択ではなく確実に納得のゆく結論に到達できます。
注意しなければいけないことは、各手順を区分けして順に検討することです。問題把握をしながら対策を考えたり、対策の欠点を考えたりすると考えが混乱し、どうどう巡りしたりして決断への道を踏み外します。
決断は簡単なもの、費用のかからないものを選んでも効果が無ければ意味はありません。 また、たとえ経験や知識が多い上司だからと言って問題をよく把握していなければ正しい決断は出来きません。正しい決断は問題をよく把握した人が、正しい手順で順々に問題を整理すれば困難な事ではありません。

 

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