遠い空の向こうに October Sky

1999年 アメリカ映画
監督:ジョー・ジョンストン
脚本:ルイス・コリック 、ホーマー・ヒッカム・Jr

マーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画と続き1969年7月、日本は暑い夏の午後だったと思います。高校の期末試験もそっちのけで月着陸をテレビでも見ていました。
映画の主人公は私よりも多分10歳ほど年長の、米国の東側ウエストバージニア州の炭鉱町に住む高校生。
一足先にソ連にスプートニク1号を打ち上げられた米国では宇宙開発熱が高まっていたのでしょう。
高校生4人組も図書館で資料をあさったり、部品の加工法を知合いのおじさんに聞いたりしながら独自のロケット開発に挑戦します。
教師や周囲の励ましを受けて何回かの失敗を超え、ついに発射に成功します。
しかし、主人公の一人ホーマーの父は炭鉱で働く厳格な技術者。「夢を追うのもいい加減にして、炭鉱で働いて技術を身につけろ。」と発射実験を一度も見に来てくれません。
ホーマーは大学に行って本格的にロケット開発の勉強をしたいと思いますが、他の仲間とは違い父の理解が得られません。
ロケット実験は全米科学コンテストで優勝します。しかし、父の理解が得られないまま、進路を決めなければならなくなったホーマーは、
ついに父に敬意を払いつつ、自分の夢を追う決心をして

「出てゆく、永久に!」
「二度と振り向かない。」
と告げ、奨学金を得て炭鉱町を出てゆきます。

私がこの映画お観たのは、米国での出張を終えて帰国する機内でした。
米国からの帰国便では離陸するとすぐお酒を飲んで寝てしまうのですが、目覚めたときにこの映画が始まりました。
高校生がロケット開発に熱中しながら成長する、というアメリカ的な所を羨ましく思いながら、父親と息子のストーリーとして涙が湧いて、またお酒を飲んでいました。

 

このサイトは個人生活を健やかに、愉しく、 企業活動を闊達にして、 持続可能な社会作りを目指します
Copyright © しなやか暮し研究所 2012 All Rights Reserved.