関口 勇

私が小学生の頃ですから、もう半世紀も前の事になりますが実家には父が趣味で集めた郷土玩具(人形など)がありました。父は教員でしたが視聴覚教育の普及にも力を入れており、その関係で休暇を利用して各地の教育委員会で講演をしていたようです。当時はまだ新幹線の全国ネットもなく、出張は一泊、二泊だったようで、講演を終えた後に珍しい民芸品、特に手のひらサイズの郷土人形を旅の土産品として持ち帰るのが常でした。

残念ながら父からこれらの人形についての思い出を聞く事はありませんでしたが、後年父が体調を崩し、見舞いに実家を訪ねた時にこれらの人形を産地を示した日本地図と共に展示するのが夢だったと父から聞きました。しばらくして父は亡くなり、夢は実現しませんでしたが、人形は私が引き取り自宅のロー化に専用の棚を作り収納してきました。

父の集めた郷土玩具は約50点、その他の民芸品を含めると70点にもなります。それぞれ単なる土産品でしかありませんが、今と違って手作りの地方色を感じるものばかりです。もちろんこれらの人形を実際に展示する場を設ける事は出来ませんが、このサイトに中でそれらの玩具をご覧いただきたいと思います。

 

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