持ち時間は何分

プレゼンテーションには聞き手という相手が常に存在します。
そして、事前の予定に基づいて実施されるのですから、何時に始まって何時に終わるという、持ち時間があります。
この持ち時間をオーバーしてはいけませんし、あまり短すぎてもいけません。
5分なら4分40秒から5分以内、20分なら19分過ぎから20分以内というように持ち時間以内にプレゼンテーションはまとめるようにします。

そこで、プレゼンテーションを組み立てる時には、何を伝えたいかに合わせて、どのくらいの時間の中で伝えなければいけないかも考え、 場合によっては伝える内容を整理して、内容を絞ったり、内容を膨らませたりする必要があります。
もちろん、テーマを決めて、テーマに沿った話題を選び、話の順序を考えながら、持ち時間との調整を行うわけですが、持ち時間が短かれば、単刀直入に焦点を絞った話をしなければいけません。
また、持ち時間が40分とか1時間と長ければ、具体的事例を紹介したり、場合によっては息抜きの話題を挿入しないと聞き手の注意を持続するのは困難になります。

聞き手の期待は

有名人のトークショーや講演会では、聴き手はプレゼンターのファンや好意を持った人たちですから、いろいろな話題に話が飛んでも、思いつくままの話であっても喜ばれるでしょう。
しかしプレゼンテーションの聴き手はお客さんであったり仕事相手であったり、プレゼンターのファンでもなければ反対意見を持っている人の場合もあります。
そこで、プレゼンテーションでテーマをどのように話すのかを考える時には、常に聴衆がどのような話を聞きたいのか、意識する必要があます。

聴き手がどのような人たちで、テーマについてどの程度の知識を持ち、どの程度の関心を持っているのか、
好意的か、懐疑的か、出来るだけ正しい推定を行い、それに応じた話の組み立てを考えます。
予備知識の無い人たちであれば、説明に飛躍が無いように。
予備知識のある人たちには、くどい説明にならないように。
好意的な人たちには、より関心を高めてもらう話題を提供し、懐疑的な人達には疑問に答えるような形で話を進めるのも一つの手です。

スライドは簡潔、明瞭に

プレゼンテーションのスライドはマイクロソフト社のパワーポイントなどのツールを使って作るようになり、カラーペンでOHP(オーバーヘッドプロジェクター)シートを手書きしていた時代に比べると簡単に見栄えを良くする事が出来るようになりました。
しかし、プレゼンテーションの品質を高める事はスライドを華美な装飾で飾ることではないので、特殊な文字フォントを使ったり、イラストを張りつけたり、いろいろな色でスライドを塗りつぶしたり、文字をアニメーション化する事に時間を掛けるのは考えものです。

それよりも、

話の筋立てにスライド1枚1枚を対応させる。


スライド毎の表題やメッセージ欄のレイアウトを一致させる


スライド毎に、対応する話題のキーワードを書き込む


スライドにページ番号を振る


などに時間をかける方が賢明でしょう。

 

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