アガリを抑える

プレゼンでアガってしまう原因は、“不安”です。

準備したプレゼンを上手く発表できるか、
この提案が解決しようとしている問題はどこで説明するか、
予期せぬ事態が起こっても、上手く対処できるか

という不安です。
プレゼン発表に関する不安は台本を見ないでプレゼンが完全に行えるまでリハーサルし、事前にプレゼン会場と機材の確認を行えば、解消します。
そして十分なリハーサルと事前の確認によって予期せぬ事態にも臨機応変に対処できるという自信がつき、アガリを抑えることが出来ます。

身振りと手振り

プレゼンはプレゼン自体だけでなくステージに登場するところから、プレゼンを終わりステージを降りるところまでがプレゼンですから、プレゼンの仕方についても注意して準備する必要があります。
まず姿勢ですが、前かがみに演壇に立つと上からのライトで顔に影が入って血色の悪い、自信の無い表情に見えてしまうので、演壇では必要以上に背筋を伸ばして前を見るように努めます。
体の姿勢や無意識の喋り方は自分ではなかなか気付きませんから、リハーサルをビデオに撮ってチェックするのも有効でしょう。
目線も重要と言われますが、目線をキョロキョロと動かし過ぎると落ち着きなく見えるので、見やすい距離の人を見て話し、ゆっくり隣の人に目を移します。
会場の奥まで見回す必要はありません。聞き手は話し手が聞き手の誰かを見ていることで自分たちに話しかけているのだと感じて、プレゼンに共感を持つのです。
話し方も滑舌良くゆっくり、大声にならないように、区切れ目ごとに間合いを置くのも忘れないようにします。
間合いを取ることで、落ち着いてプレゼンする事ができ、聞き手の人達に目線を合わせることもできます。

流れをコントロールする

さて、通常のプレゼンは自分自身が全て行うのでプレゼンを自分でコントロールすることが出来ますが、
質疑応答の時や商談でのプレゼンでは、相手の反応が大きく影響するので、その場をどうコントロールするか研究しておく必要があります。

質疑応答

聞き手の共感を得ようとして行う質疑応答も、質問が出なければ逆効果です。
そこで敢えて自分で質問を一つ二つ用意しておいて、聞き手から質問が出ない場合は「こういう疑問?はどうでしょうか」と、質問を自分で示し、それに答えるのです。このダミーの質疑によって、聞き手も質問を出しやすくなりますし、質問が出ない場合でも、質疑応答を行ったことにして、何食わぬ顔でプレゼンに戻ることができます。
この反対に聞き手側から質問が出た場合には、まず質問者の質問を要約して、質疑が1対1ではなく聞き手全員に対する質疑になるようにします。
また質問者の質問が分かりにくい場合や質問自体が的外れな場合、質問者の話が長い場合などもあるので、質問者が発言中でも質問の内容を確認するなどその場のコントロールが重要です。

商談でのプレゼン

商談では、自分の期待と相手の期待が一致していないのが常ですから、十分準備をしたブレゼンでも相手に受け入れられないことは良くあります。
そのような場合、残念ながら用意したプレゼンではメッセージが受け入れられないと分かった時点で、同じ形でプレゼンを続けるのは無意味です。
そこで自分の筋立てに固執してもプレゼンをコントロールすることはできません。悪くすれば相手が席を立ってしまうかもしれません。
せめて頂いた面会時間の中で相手の期待を把握し直し、新たなメッセージ、新たなプレゼンで再訪の機会を頂けるように目的を切り替えるのが唯一プレゼンをコントロールする策です。

 

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