丁寧な表現

中学校で英語を習い始めたころ「英語には敬語が無い」と誰から聞いたのか、初学者のだれもがはまことしやかに信じていました。
実際学校で習った英語のテキストでは、常にDo you play tennis?であり、I want to meet him.でした。
米国人と仕事の付き合いが始まり、初めて相手が年長者だからというのではなく、英語には学校英語とは違った丁寧な表現が数多くあることを知りました。

I'd like to 〜.

私は〜をしたいです。

丁寧表現の基本、I’d like to ですが、この類型のI’d like you to 〜は「〜してくれませんか」という場面でWould you (do) 〜?ほどかしこまらず、同僚仲間で良く聞きました。
また、相手に「〜しましょうか?」と自分のしようとする事を確認する場合は、この表現を裏返してWould you like me to do 〜?が使えます。

Who are you?

あんただれ?

教科書では初対面で会った二人が突然、
Who are you?
I'm Barack Obama.
Nice meet you.
とか言って話し始めますが、私の記憶で30年近くの仕事の中でwho are you?と聞かれたのは数えるほどしかありません。
そしてどれも余り良い出会いではなかったように思います。
これに対しMay I ask your name? の方が、何かの試験会場で出場者の名前を係員が確認しているような冷たい感じが残りますが、失礼はないように思います。
良く聞いたのはMay I have your name ? です。これなら初対面の人でも、電話の相手でも話しやすいでしょう。

Please let me know 〜.

〜を教えてください。

具体的な何かを尋ねる時に、まず浮かぶのはtell me 〜.良くてWould you tell me 〜?ですが、tell meと言う用語の響きはgive me と同じようになんとなく押しつけがましく感じるのは私だけでしょうか?
これに代わってLet me 〜は「私に〜をさせてください」とへりくだった感があり、Pleaseとの音の相性もスムースなように感じます。
どういうわけかlet meと組み合わせるとtellgiveも違った響きを持つように感じるのは不思議です。

Let me tell you something.
お知らせしたい事があるのですが。
Please let me give you a short presentation.
少々お時間をいただいて、プレゼンテーションをさせていただけませんか。


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