灰色熊の伝記
そして何度目かの冬眠から覚めた頃には、もう青年になり以前自分を馬鹿にして追い回した動物たちを震え上がらせる存在になっていました。
インディアンの狩人に追われた時にも知恵を振り絞り、ついに追撃を逆転します。
壮年に達したワープは、母親熊がそうであったように地域の主になります。
一方ワープの住む地域でも徐々に人間による開拓が始まり、新たな脅威が増えてきます。
こうして体力と知恵で地域の主として君臨したワープにも老いる時が来ます。
彼の命を絶つのは?
自然の脅威か、
銃を持った人間か、、
ワープ以上に強いライバルの
登場か、
しかし、意外にも運命を決めたのはワープ自身でした。
白土三平の描く自然と熊、そして他の動物たちの絵は、昔のディスニーの動物記録映画を観るようで、お話を離れ、一連の絵としても楽しめるものです。
これは白土三平の忍者物のリアリティーを上げている自然描写に通じているように思います。