型宣言と型変換

処理の記述に先立ち、処理で必要な変数を定義しますが、変数の種類を定義するのが型宣言であり、ある変数の値を種類の異なる変数に置き換えるのが型変換関数です。
実を言えば、VBAプログラミングでは型宣言をしなくても変数の使われ方から、変数の型を類推して決めてくれます。しかし、これはあくまで推測なので、処理の中で自動的に決定された方と異なる処理を行うと、その時点でエラーになり、エラーの原因を探るのに苦労します。
そこで、一目で処理の内容が分かるプログラムは別にして、通常はプログラムの先頭で、
Option explicit
と記述して、型宣言の自動決定をOffにして、型宣言のされていない変数を処理の中で使った場合に警告メッセージが出るようにします。

型宣言

データ型 サイズ 範囲、値説明
バイト型(Byte) 1byte(8bit) 0~255(正の整数値)
ブール型(Boolean) 2byte(16bit) 真 (True)は-1、偽 (False)は0
整数型(Integer) 2byte(16bit) -32,768 ~ 32,767(正/負の整数値)
長整数型 (Long) 4byte(32bit) -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647(正/負の整数値)
単精度浮動小数点数型
(Single)
4byte(32bit) -3.402823E38 ~ -1.401298E-45 (負の値)
1.401298E-45 ~ 3.402823E38 (正の値)
倍精度浮動小数点数型
(Double)
8byte(64bit) -1.79769313486232E308 ~ -4.94065645841247E-324 (負の値)
4.94065645841247E-324 ~ 1.79769313486232E308 (正の値)
通貨型 (Currency) 8byte(64bit) -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807
日付型 (Date) 8byte(64bit) 西暦100年1月1日0:00:00 ~ 西暦9999年12月31日23:59:59
オブジェクト型 (Object) 4byte(32bit) オブジェクトを参照するアドレス
可変長文字列型 (String) 10byte + 文字列の長さ x 2byte 最大約2GB
固定長文字列型 (String * n) 文字列の長さ x 2byte 最大約63KB
バリアント型 (Variant) 16byte(128bit)~条件による 条件による

型変換

変換形式 変換関数 説明
整数→文字 Str(数値)
全角→半角 StrConv(文字列式,変換形式) 定数      値   内容
vbUpperCase 1 大文字に変換
vbLowerCase 2 小文字に変換
vbProperCase 3 各単語の先頭の文字を大文字に変換
vbWide 4 半角文字を全角文字に変換
vbNarrow 8 全角文字を半角文字に変換
vbKatakana 16 ひらがなをカタカナに変換
vbHiragana 32 カタカナをひらがなに変換
vbUnicode 64 システム既定のコードページを使って文字列をUnicodeに変換
vbFromUnicode 128 文字列をUnicodeからシステム既定のコードページに
変換
半角→全角 StrConv(文字列式,変換形式)
文字を数値:Integer型 CInt("1.5")
文字を数値:Long型 CLng("1.5")
文字を数値:Single型 CSng("1.5")
文字を数値:Double型 CDbl("1.5")
文字を数値:Decimal型 CDec("1.5")
日付型(Date)へ CDate
バリアント型(Variant)へ CVar
文字列型(String)へ CStr
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