手塚治虫
1928/11/3〜1989/2/9
「鉄腕アトム」や「火の鳥」で知られる手塚治虫。私は小学生のころ“虫プロダクション友の会“の会員だったほどの手塚ファンです。
手塚治虫は多作な作家でしたが、作品が多いというだけでなく少年・少女マンガから大人マンガ、動物物から歴史、海外物まで作品の幅も驚くほど広い漫画家でした。
代表作:ジャングル大帝、
鉄腕アトム、
火の鳥
ブラック・ジャック
アリと巨人
ここで紹介する「アリと巨人」は、昭和36年学習研究社の中学1年コースに連載されたものです。
私は「鉄腕アトム」も好きですが、「人間ども集まれ!」や「きりひと賛歌」、「MUU」などの大人マンガに属する作品が好きですが、この「アリと巨人」はそれらに続く出発点になったと思います。
「アリと巨人」は昭和14年日中戦争の最中、静岡県の富士山の見える大きなクスノキの下で戦場に向かう召集兵出征シーンから始まります。
そして6年後、父親は戦死したのか?クスノキの周りで遊ぶ母親と子供。ある日、母親の働く航空機工場が爆撃され母親は亡くなってしまいます。
孤児となったマサヤンは戦後の闇市社会を生抜く中、同じ戦災孤児のムギヤンと知り合い無二の親友になります。
昭和22年
終戦直後の混乱も収まりますが、米軍占領下マサヤンとムギヤンは米軍演習地の弾拾いをして暮らしていますが、ムギヤンは怪我をしてしまい、その治療のため二人ははなれ離れに暮らすことになります。
昭和24年
マサヤンは新聞記者になることを夢見て、新聞社の給仕として働いています。一方ムギヤンはいつの間にかチンピラの一員になっていました。
昭和27年
マサヤンは記者になり社会正義に燃えて代議士の菅沼委員長殺害事件を追っていますが、久しぶりにムギヤンと再開します。
しかしムギヤンは菅沼事件に関係しているようでした。