1960年代にスーパーマーケットが現れ、生活は一変しました。一方でスーパーの中ではレジ係の女性達が手首のしびれや「けんしょう炎」に悩まされるという問題が発生しました。
これを解決したのが工場などでの部品管理を目的に開発されたバーコードでした。バーコードはレジ係の肉体的負担を軽減するためだけでなく読み取った商品情報をコンピューターに送り、当日の価格情報をレジに戻したり、レジの購買情報を集計するPOSシステムに発展しますが、バーコードには英数字で最大20字程度しか扱えないという制約がありました。
この制約を取り除きたい、さらに漢字やカナも表現したい、という要望が当時バーコードの読み取り機を開発していたデンソーウェーブ(当時は現・株式会社デンソーの一事業部)に多数寄せられ、新たなコードの開発が始まりました。
バーコードには少ないとはいえ読み取りミスが発生します。そこで新しいコードは高速で、ミス無く読み取れることが望まれました。
そのために作られたのがコードの三隅に配置された四角形の切り出しシンボルで、「ここにQRコードがある」という位置検出に使われ、このシンボルによってQRコードは斜めからでもミス無く読み取れるようになりました。
こうして数字で約7000文字、漢字の表現も可能という、大容量でありながら他のコードより10倍以上のスピードで読取れる、"クイック・レスポンス"から命名されたQRコードが1994年発表されました。
QRコードはバーコードの弱点を払拭したため。自動車部品などの産業界だけで無く、食品業界、薬品業界、コンタクトレンズ業界などの商品管理などにも使われるようになりましたが。デンソーウェーブ社が規格化されたQRコードについては権利行使をしないと表明したことにより公共のコードとして世界中で利用されるようになり、2000年にはISOにより国際規格になりました。
また、2002年にはQRコードの読み取り機能を搭載した携帯電話が発売され、読み取るだけで簡単に携帯サイトにアクセスしたり、クーポンの取得ができる便利さから、個人の利用が始まり、今では名刺や電子チケット、空港の発券システムなど至る所でQRコードが使用されています。
img src="http://chart.apis.google.com/chart?cht=qr&chs=[大きさ]&chl=[文字列]&choe=[文字列]"Google Chart APIを呼び出すURLをimg要素のsrc属性に、作成するQRコードの大きさや、埋め込む文字列をパラメータとして記述します。
パラメータの内容
cht | 作成するチャートの種類 | cht=qr |
QRコードを指定 | ||
chs | 作成するQRコードの画像サイズ(pix) | chs=150x150 |
縦横の最大値はそれぞれ1000で、最大面積が300,000ピクセルです 縦横異なるサイズを指定しても余白が増えるだけなので、最大サイズは547x547ピクセル |
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chl | QRコードに含める文字列を指定 | chl=http://example.com/ |
URLやメールアドレスなど、半角英数字を指定。 QRコードに空白文字や一部の記号、日本語などを含めたい場合は文字列を、事前にURLエンコーダ(http://home.kendomo.net/board/decode/などのフリーソフト)を使ってUTF-8コードに変換した文字列を使用 |
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choe | 出力文字コード | choe=SHIFT-JIS |
出力文字コードは省略可ですが、省略するとUTF-8として解釈されるので、携帯端末で文字化けが起きないようSHIFT-JISを指定した方が良いでしょう。 | ||
なお、パラメータの記述は順不同で可 |