インターネット接続とLocalhost

local hostはDNS(Domain Name System)で127.0.0.1に割り当てられた名前ですが、127.0.0.1というIPアドレスは何なのでしょうか。またこのlocal hostとインターネット接続はどのような関係なのでしょうか。

IPアドレス
インターネット上のクライアント(端末)は別々のIPアドレスで識別されています。IPアドレスは0から255までの四つの数値を「.」で4つ繋いで作られています(IPv4の場合)。この直接インターネットの上に置かれた端末に対して割り当てるIPアドレスをグローバルIPアドレスと呼んでいます。しかしグローバルIPアドレスはこの構造からわかるように有限です。
一方、IPアドレスの利用はインターネット利用に限らずコンピュータをはじめとする家電製品にまで及び、互いに情報をやりとりするためには使われています。これらにもグローバルIPアドレスを割り振っていたらとっくに限界を超えています。しかし、これらの場合にはグローバルIPアドレスを使用する必要はありません。ある閉じたネットワーク上で使用されているIPアドレスは、他の閉じたネットワーク上で重複して使用されていたとしても,互いのネットワークは接続されていないので全く問題にならないからです。
そこで、直接インターネットには繋がっていない家庭内や会社内などの閉じたネットワーク内の個々の端末に割り当てるローカル(またはプライベート)IPアドレスが規定されています。

インターネット接続
グローバルIPアドレスがないとインターネットには入ることはできません。グローバルIPアドレスは、基本的にプロバイダと契約して割り当てられ、ルーターに設定します。
会社内の端末はルータに設定されたグローバルIPアドレスを通してインターネットにアクセスしているわけですが、このルーターから会社内のネットワークを見ると各端末には192.168.XX.XXなどから始まるローカルIPアドレスが割り当てられています。
ローカルIPアドレスの構成は、192.168.A.Bなどとなっていて、Aの部分はルーターのメーカーによって違いがあり、Bの部分はそれぞれ端末に割当てられた固有の番号です。基本的に 1はルーター自身が持つ番号(ipconfigで表示されるDefault Gatewayのアドレス)なので各パソコンは2以降の数字になります。なお、実際にはローカルIPアドレス使われているアドレスには
1) 10.0.0.0~10.255.255.255
2) 172.16.0.0~172.32.255.255
3) 192.168.0.0~192.168.255.255
三つあり、1)はクラスAといわれ 大規模ネットワーク向け、2)はクラスB 中規模ネットワーク向け、そして3)が一般的なクラスC 小規模ネットワーク向けとなっています。
つまりインターネットとの接続とは、外部のインターネットと内部のネットワークの間のデータのやり取りで、ルーターはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを変換して通信しています。

サブネットマスク
ローカルIPアドレスには ネットワーク部とホスト部があります。例えば 192.168.1.11 というIPアドレスがある場合、192.168.1 がネットワーク部、11がホスト部です。社内の同一のネットワーク内では ネットワーク部はすべて同じ 192.168.1 となり、ホスト部である11の部分が 各パソコンや機器に割り当てられます。
このネットワーク部とホスト部の割合を決めるルールを、255.255.255.0などの数字並びを使って示したのがサブネットマスクです。

Local host
一方、各端末は端末自身を指す特殊なアドレスとして127.0.0.1というIPアドレスを持っています。このIPアドレスがDNSによってLocal hostという名前に置き換えられているわけです。従ってブラウザーでLocal hostに対してアクセスすると、自分の中のWebサーバーにアクセスすることになります。

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